ニコプラです。
不景気は続いています。ニュースで回復傾向と言っていても
全く実感がありません。
前回のブログで雇用問題にも少し触れましたが、今回は雇用問題について
考えてみようと思います。
ニュースで発表される完全失業率とはハローワークに行って仕事を探して
いる人の人数がベースになります。
ハローワークに通う人たちは、失業保険がもらえる人たちが多いです。
失業保険受給者は月に2回程度の就職活動が給付の条件です。
ですからそのノルマ達成の為通う人もいます。
ハローワークはとにかく混んでいます。
探している人も、探しているふりの人も詰めかけるからです。
PCをやる人なら家庭からWEBで求人票を閲覧出来ます。
わざわざハローワークまで行かなくても閲覧出来るのですが・・・・・
実際にはハローワークでしか公開しない情報もあります。
求職者のみ閲覧可能なものや、ネットでの公開を拒否している企業も
あるから、本気で探すときはハローワークに行かなければなりません。
職業訓練制度というものが有るようですが、面接などがあり募集に
人が殺到します。保険期間が延長できたり、日給が発生するので
仕事が決まらない人や、訓練を受けたい人は行きますが・・・・
実は求人は先に訓練学校に公表されます。
ハローワークには後日求人が回されます。訓練学校では生徒の
紹介もするので仕事に就きやすいようです。
こういった制度は有りますが、結局の所雇用保険期間内での就職活動での
使用が多いです。雇用保険が無いのに日当700円とかでは学校に
行っても食べてはいけません。
受給期限の切れた人はだんだんとハローワークに来なくなるのが現状です。
相談や紹介はしても、個別に面談室に行くわけでもなく、窓口で悲惨な
現状を相談するほど多くの人は心が強くは無いのです。
受給期限が迫ると、派遣やパートなどの紹介を受けて決めるしか無いのですが、ハローワークではそういった正社員以外の就職をも勧めてくれます。
ハローワークで職を探して派遣に行き、また解雇されてハローワークに行く
というループに陥っている人は少なくありません。
キャッチ&リリース キャッチ&リリース まるでバス釣りのようです。
創出事業という県や市で発注する仕事も有りますが、4ヶ月や半年の
契約仕事の為、延長は絶対に有りません。
これもまたキャッチ&リリースです。問題の先送りなのか、
ハローワークの実績アップになるのか分かりません。
現実的には派遣やパートですら経験者のみや、資格者しか採用しない為、
就職は困難です。また年齢で足切りされることも多いです。
なめてかかるとパートや派遣すら決まりません。
そうなるとコンビニのフリーペーパーでもやることは同じです。
わざわざ混雑して恥をかくハローワークには行かずに、フリーペーパーや
新聞折り込みのみで活動する人が増えていきます。
このような流れでハローワークに来なくなった人は、仕事を探している人という
カウントには入らなくなります。
最悪なのは、新卒の高校生です。
高校生は就職経験は有りません。このご時世、薄給で実践力のある経験者
が雇えるのですから、未経験の若者はお金と時間がかかる
先の読めない若者より、実績を重視するのです。
そうすると新卒の求人は出さなくなるので、現在高校3年生の就職希望者は
ほとんど出ない求人を奪い合うわけです。
最終的には来年の春には、バイトか派遣か引き籠もりになります。
就職失敗者で翌年も探し続ける人は少ないです。
でも派遣やバイトでは将来的に解雇されたりする可能性が有るので、
非常に危ういです。今年の春の就職失敗者もかなりいたようです。
来年も更に増えるんでしょうね。
聞いた話だと、この時期で去年の3割程度しか求人がないようです。
ハローワーク鬱というのが流行っています。
もしくは、就活鬱です。確かにハローワークや派遣会社の人に聞くと
かなり深刻になっています。
民主党が政権を取ったので、労働派遣者は喜びましたが、
企業は心配になっています。{派遣→正社員}という図式にです。
今のところ大した動きは有りませんが、頑張って派遣を維持したのに
正社員までするのは無理という考えです。
今のうちに雇い止めをするのが企業としての安全策です。
派遣の拡充はしないでしょう。政治的見込みがはっきりするまで。
去年の11月頃から解雇の嵐が吹き荒れました。1月に無職になった人や
4月に無職になった人が大勢います。
ハローワーク鬱になりたくない人はほどほどに仕事を探す事で支給を受けて
景気の回復を待っていましたが、今のところ回復はしていません。
去年のうちに仕事を失った人は、そろそろ支給が終わりか既に切れている
人が多いと思います。
また4月頃の人たちでも11月頃が支給終了の人が多いようです。
年末に向けての雇用調整をする企業もまだまだ有ります。
半年や3ヶ月の契約社員も多いと聞きます。
年末に向けて多くの人がハローワークに押しかける体勢が出来ています。
私の予想では年末にかつて無いほどの職安パニックが起きます。
そして多くの自殺者や浮浪者や犯罪が町に溢れます。
夏は野外で凍死ははしませんが、冬は違います。
自殺者が年間3万人を超えると言いますが、来年の数字は3万人で
済むとは思えません。
自殺はしたくなくても飢えと寒さで気力を失わせることは確実です。
こういった人たちのほとんどが善良な市民です。
全てを失って正気な人は希かもしれません。
早く政治的に雇用問題を改善させないと、大変な事態が起きるような
気がしてなりません。
最近ではハローワークの職員が逆ギレしたり、愚痴ったりしている
と聞いていますが・・・・・
ハローワークにとっては企業も求職者もお客さんなんだから
間に挟まって大変なんだろうと思います。
2009年10月01日
ハローワークでキャッチ&リリース
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